2008年12月28日日曜日

抜け雀


カフェ椋今年最後のイベントは、寄席。

お招きしたのは、春風亭鹿の子さん。


鹿の子さんと出会ったのは国立の珈琲店ひょうたん島ですが、折から勤めだした、とある出版社の俳句月刊誌の仕事に、「面白い人はいないか」という要請があり、「若手落語家ではどうでしょう」と提案して、二年間の連載にご協力いただいたのでした。

真摯に芸の道に精進しているプロフェッショナル。

私はそういう人に惹かれます。

すこし話はとびますが、先日、取材のため能登・輪島の輪島塗の工房にお邪魔しました。そのときお世話くださった方のはからいで、沈金の職人さんにもお会いすることが出来ました。私は沈金という静かで華麗な工芸に目を瞠りました。「目をつむっていても出来る」と、そのかたはにこやかにおっしゃいました。

沈金だけではありません。すべての行程において、職人さん達の手は、繊細な工芸の仕事を、見事に正確にこなしてゆくのです。


職人を目指したいーーそんな胸底のうずくような思いが、私にはあります。


さて、出会ったとき娘さんだった鹿の子さんは、今、二歳の女の子のお母さんですが、寄席に出るときには、旦那様がお守りをしてくださるそうです。

鹿の子さんが二階の控え室で着替えをすませ、スタンバイしているあいだに、定員の13人のお客さんたちが集まりだし、少々遅れて「カフェ椋忘年寄席」は始まりました。


さて、いよいよ羽織を脱ぎすてての演目は「抜け雀」。

馬鹿正直な男と、天才絵師の話。


どういうわけか、出だしのあたり、絵師の風貌の描写、「ヒゲだらけの顔から意外と涼しげな目がのぞいている……」というくだり、ことに心に残っています。
はじめて聴きましたが、いいお話しでした。
……さて、そのあと、夜の更けるまで、鹿の子さんといっしょに和気藹々と囲炉裏を囲んだことは申し上げるまでもありません。


鹿の子さん、どうもありがとうございました!

そして、お越し下さった皆様、ありがとうございました!

昨日落語を聞いたときのような、あたたかーい気持ちで、よいお年をお迎え下さいますように。








2008年12月26日金曜日

忘年


関東では夜中じゅう、寒風が吹き荒れ、北日本では大雪。

いよいよ冬が深まってきた感じなのですが、それとは裏腹に早々と臘梅が咲き、日がほんのわずかながらも永くなったようです。気がつけば冬至も過ぎているわけですよね。


さて、明日はいよいよカフェ椋忘年寄席。

いったいどんなことになりますやら。

なにしろ六畳間に十三人のお客さんが入るのですから、……たぶん暖かいだろうととは思います!

高座は、私の欅のオリジナルの仕事机をひと目みた鹿の子さんが「これに乗っかっていいですか?!」とおっしゃったので、決まり!

めくりも手作りしましたよー!


恐縮ですが、写真はうちのスタッフです。

2008年12月22日月曜日

木の葉


カフェ椋の初めての個展ryujinは「あら? なんかやってるの?」というさりげない感じで終わりましたが、若葉町界隈の住人の方と、ちょっぴり接点ができたことが大きな収穫でした。

この絵は、天野さんが鎌倉で個展を開いたとき、会場でスケッチしたもの。

展覧会は終わりましたが、まだ作品はそのまま置いておくことにしました。



2008年12月19日金曜日

冬の夜ばなし

16日火曜日、カフェ椋でのはじめてのイベント、「カフェ椋の囲炉裏端 冬の夜ばなし」をひらきました。
演目は、小泉八雲の「雪女」、「道成寺」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
「こわい話を」という私のリクエストに応えてくれたものです。
ストーリーテラーの八重幡典子さんは、若く美しい二児のお母さん。
その気魄も、度胸のよさも、まぎれもなくプロのエンターティナーです。
大人のためのストーリーテリングの定期的な活動をなさっておられ、その語りは非常に独創的。
鮮やかな色彩を感じるものです。
私はその夜のお客さんの反応をみて、「春の夜ばなし」もかならず実現させよう、と決心しました。
カフェ椋はオープンから一年たち、いよいよ「したかったこと」をひとつずつ実現させてゆくつもりです。
夜ばなしについては、こちらもご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/ai-voice/e/4f0924302171301404cb3aac9f8ab42b





2008年12月12日金曜日

龍神


椋の初めての展覧会 ryujin は、夫のウン十年来の友人であり、私のン十年来の友人でもある、天野珠美さんの水彩画を展示しています。
珠美さんのご本名は真由美さん。「NHK俳句」の連載企画・俳句カレンダーのデザインとイラストなども担当していますが、最近、とあるお寺の龍の天井画を手掛けました。

ほんとはもっと盛大に展示したいのですが、はじめてのことゆえ、あわてふためいているまま、今に至っています。それでも、ささやかながら、十三点の作品を展示しています。