「なんで、名栗?」
地元の人たちにまで首をかしげられているのですが、なにかが待っているような気がしたから……それだけ。
埼玉県飯能市大字下名栗。少し前までは入間郡名栗村。林業の村として栄えていました。
今は、キャンプ場や温泉のある静かな山間の集落。奥多摩や奥武蔵の山々への登山口でもあります。
奥多摩の山を毎週歩いていたころ、いつかは山のそばで暮らしたいと思っていました。
これ以上年をとったら、引っ越しも新しい暮らしも億劫になるだろうなと思い、とんとんと踏み切った次第です。
新居は名栗川のほとり。もう河鹿が鳴いています。
私はその声を聴いただけで、何日も幸せでいられます。
写真はミツバツツジ。少し前に撮ったものですから、もう見ごろは過ぎましたが。
この花はまっさきに山に春を告げます。
桜が散り、杉ばかりだと思っていた山に芽吹きが始まりました。