ブログを更新できない日々が続きました。
その間にいろんなことが起こりましたが、おそらく死ぬ日まで忘れられないだろうと思うのは、日曜日のできごとです。
畑部長さんをお迎えにあがって、帰ってくると、銃声がしました。
あわてて飛び出すと、古いほうの四海橋の向こうのたもとで銃を構えている人の姿がありました。
橋の真下をのぞくと、すでに鹿が息絶えるところでした。
私の聞いた銃声は四つか五つ。ハンターは七、八人、少なくとも数人はお年寄りといってよい年齢なのではと見受けました。猟犬は立派な大きな黒犬でニ頭でした。無線機をつけていました。
人家の間近で発砲があったということは、鹿がすでに手負いだったからでしょうか。猟師さんの一人が「お騒がせしてすみません」と頭を下げました。手際良く川から鹿を引き上げ、軽トラックに積んで、一行は帰ってゆきました。
我が家から数十メートルの地点で、鹿は死にました。
やはり哀れでした。
どんなに怖かっただろう、と思うと、どうしても胸が詰まり涙が出ます。
今はもうこれ以上書きませんが、さまざまな思いが目まぐるしく心の中を駆け巡っています。
ただ、いずれはハンターも犬たちも、私も死ぬ身です。殺されることはなかったとしても、鹿と同じように死からは逃げきれない、ということ、死だけは平等だということ、それだけを救いにするしかないのではと……。