先週の土曜日、千葉からはるばる三時間以上かけて訪ねてきてくれた椋の仲間(だれでしょう)と散歩していて初蝉をききました。
一匹のにいにい蝉でした。
閑かさや……なんて感じでしたよ。
そして今日はヒグラシを初めてききました。
ヒグラシは俳句では秋の季語ですが、梅雨の頃耳にすることも多く、父が亡くなった翌朝、高尾できいた梅雨蜩の声は、まだ耳についています。
七月になったんだなあ。
火曜日、椋の最若手(だれでしょう)がお多福南天を植えに来てくれました。ついでに原稿整理を手伝ってもらい、タイミングよくあらわれた原市場の釣り名人に鮎を食べさせてもらったあと、「猿だよー」の声で外に出てみると、七八頭の群が、木の枝を揺らしながらなにかの実を食べていました。
橋の上から眺めていると、近所の鉄工所の人が「山の中に食べ物がないんだよ」と。
子育て中の猿たちのようでした。
最若手は「じつは私、さる年なんですっ」と喜んでいました。
水曜日には二人ご来訪。
蛍の時間まで大松閣のレストランで蕎麦御膳を食べ、レストランのご主人が育てている蛍を観察させてもらい、幼虫までみせてもらいました。
そのあと土手に行って、霧の中の蛍を心ゆくまで眺めたあと、車で蛍スポットで知られた材木屋さんの庭へ。ここではカワニナを放して蛍を増やしているそうですが、さすがに見事。
ゲンジボタルのシーズンもそろそろ終わりに近づいたようです。
今夜は雨。さきほどからしきりに鹿が鳴いています。
ーー写真は安曇野の木工房にオーダーしてつくってもらった表札。山雀亭に持ってきました。