先日、とある珈琲屋さんで古いランプの雑誌をみていて、伊香保の夢二の記念館のアンティークランプの記事を見つけました。
たしか西洋のものに惹かれているうちに日本のものに心が移っていったというような内容でした。
実はカフェ椋をはじめるということに突然なったとき、相棒が軽井沢で買ってきたガラスのランプのことで大げんかになったことがあります。(内緒の話ですけど)
骨董屋のおじさんに何時間もかけて粘り勝ちして、まけてもらったというそれを大切そうに新聞紙の包みから出してみせてくれたとき、私はぎょっとしました。
あまりに奇抜なデザイン。色遣いもちょっと考えられないものでした。
わざわざ軽井沢までこのランプを探しに行ったという苦労をねぎらうことも出来ず、ただ唖然としていました。「これは好きになれそうもないよ!」
大正の終わりか昭和の初めくらいのものでしょうか。
このごろでは手作りのガラスのケースにおさまって、朝日をあびている姿を見ると、やすらぎをかんじるようになりました。
その後、その雑誌に広告の載っていた甲府の骨董屋さんにもいってみました。店内のフロアには、このランプの一族がところせましと並んでいました。ご主人がそのひとつに灯をともしてくれました。
カフェ椋のランプには実際に火を入れることはありませんが、夜になるとライトアップします。