我が家の本棚がやっと完成して、背表紙がぜんぶ見えるようになりました。
きのう発見したのは、ゴフスタインという人の『おとなりさん』、谷川俊太郎訳。
主人公とおとなりに引っ越してきた人との交友を描いたもの、というと長い物語みたいですが、全部ひらがなで、数えきれるくらいの字数。なんの説明もありませんが、おとなりさんも「わたし」も一人暮らしの女性のようです。
引っ越してきたおとなりさんをたずねるために、お風呂に入り、ネッカチーフをとりかえ、生まれて初めてパイを焼く「わたし」。おとなりさんと仲良くしたくて、あわてて雪掻きにでてゆく「わたし」。おとなりさんを家に招きたくて、久しぶりに大掃除をする「わたし」。
胸の中のどこかがちくっとするような。
--これは大人の絵本だなと思います。
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