昨日は、椋の仲間が三人、むささびウォッチングにきました。
昼間は道に迷いながらドライブして、奥武蔵や秩父の山を眺め、山雀亭でひと句会。
夕方、むささびの棲むお寺へ。
そこで待ち合わせた知人のSさんに案内してもらって、日没前から、むささびの木を観察。
「顔を出していますね」
といわれて見ると、木の洞から真っ黒な目玉と鼻が……!
瞬きしている間に、ぱっと引っ込んでしまいましたが。
やがて入相の鐘がなり、あたりは真っ暗に。
6時15分ごろ、巣穴から、むささびが出てきました。
見えたのは尻尾のシルエット。
Sさんがそおっとライトで照らすと、幹にしっかりしがみついているむささびの姿が!
「かわいー!」
一同ためいき。
ライトを消して、「とびますよ」といわれ、瞬きもせずに見ていると、ひらりと北西に向かって滑空。
「ああっ!飛んだ!」と叫ぶと
「ええーっ、見えない!」という声。
私もあんなに素早いとは思ってもいませんでした。
視野をひろくとって眺めていると、木から木へ飛ぶ姿がみえることもあるそうですが、なかなか難しい。
むささび月夜とでもいいたくなるような上弦の月が耀き、澄んだ夜空には星がきらめいていました。
むささびを見たのは一瞬でしたが、見ることが出来てほんとにうれしいです。
「むささびも喜んでるかもしれませんよ」とSさん。
大感謝です!
Sさんとは仕事で七、八年前に知り合い、むささびを見に連れて行っていただいたことがありましたが、まさか、こんな近くに引っ越してくることになろうとは!
むささびの木まで、山雀亭から車で三十分足らず。
これからはときどき会いにいってみようと思います。
むささびを観察するのは冬から春にかけてがいいそうです。