2009年9月27日日曜日

空飛ぶザブトン


昨日は、椋の仲間が三人、むささびウォッチングにきました。

昼間は道に迷いながらドライブして、奥武蔵や秩父の山を眺め、山雀亭でひと句会。

夕方、むささびの棲むお寺へ。

そこで待ち合わせた知人のSさんに案内してもらって、日没前から、むささびの木を観察。

「顔を出していますね」

といわれて見ると、木の洞から真っ黒な目玉と鼻が……!

瞬きしている間に、ぱっと引っ込んでしまいましたが。


やがて入相の鐘がなり、あたりは真っ暗に。

6時15分ごろ、巣穴から、むささびが出てきました。

見えたのは尻尾のシルエット。

Sさんがそおっとライトで照らすと、幹にしっかりしがみついているむささびの姿が!

「かわいー!」

一同ためいき。

ライトを消して、「とびますよ」といわれ、瞬きもせずに見ていると、ひらりと北西に向かって滑空。

「ああっ!飛んだ!」と叫ぶと

「ええーっ、見えない!」という声。

私もあんなに素早いとは思ってもいませんでした。


視野をひろくとって眺めていると、木から木へ飛ぶ姿がみえることもあるそうですが、なかなか難しい。

むささび月夜とでもいいたくなるような上弦の月が耀き、澄んだ夜空には星がきらめいていました。


むささびを見たのは一瞬でしたが、見ることが出来てほんとにうれしいです。

「むささびも喜んでるかもしれませんよ」とSさん。

大感謝です!


Sさんとは仕事で七、八年前に知り合い、むささびを見に連れて行っていただいたことがありましたが、まさか、こんな近くに引っ越してくることになろうとは!

むささびの木まで、山雀亭から車で三十分足らず。

これからはときどき会いにいってみようと思います。

むささびを観察するのは冬から春にかけてがいいそうです。