2008年12月28日日曜日

抜け雀


カフェ椋今年最後のイベントは、寄席。

お招きしたのは、春風亭鹿の子さん。


鹿の子さんと出会ったのは国立の珈琲店ひょうたん島ですが、折から勤めだした、とある出版社の俳句月刊誌の仕事に、「面白い人はいないか」という要請があり、「若手落語家ではどうでしょう」と提案して、二年間の連載にご協力いただいたのでした。

真摯に芸の道に精進しているプロフェッショナル。

私はそういう人に惹かれます。

すこし話はとびますが、先日、取材のため能登・輪島の輪島塗の工房にお邪魔しました。そのときお世話くださった方のはからいで、沈金の職人さんにもお会いすることが出来ました。私は沈金という静かで華麗な工芸に目を瞠りました。「目をつむっていても出来る」と、そのかたはにこやかにおっしゃいました。

沈金だけではありません。すべての行程において、職人さん達の手は、繊細な工芸の仕事を、見事に正確にこなしてゆくのです。


職人を目指したいーーそんな胸底のうずくような思いが、私にはあります。


さて、出会ったとき娘さんだった鹿の子さんは、今、二歳の女の子のお母さんですが、寄席に出るときには、旦那様がお守りをしてくださるそうです。

鹿の子さんが二階の控え室で着替えをすませ、スタンバイしているあいだに、定員の13人のお客さんたちが集まりだし、少々遅れて「カフェ椋忘年寄席」は始まりました。


さて、いよいよ羽織を脱ぎすてての演目は「抜け雀」。

馬鹿正直な男と、天才絵師の話。


どういうわけか、出だしのあたり、絵師の風貌の描写、「ヒゲだらけの顔から意外と涼しげな目がのぞいている……」というくだり、ことに心に残っています。
はじめて聴きましたが、いいお話しでした。
……さて、そのあと、夜の更けるまで、鹿の子さんといっしょに和気藹々と囲炉裏を囲んだことは申し上げるまでもありません。


鹿の子さん、どうもありがとうございました!

そして、お越し下さった皆様、ありがとうございました!

昨日落語を聞いたときのような、あたたかーい気持ちで、よいお年をお迎え下さいますように。








2008年12月26日金曜日

忘年


関東では夜中じゅう、寒風が吹き荒れ、北日本では大雪。

いよいよ冬が深まってきた感じなのですが、それとは裏腹に早々と臘梅が咲き、日がほんのわずかながらも永くなったようです。気がつけば冬至も過ぎているわけですよね。


さて、明日はいよいよカフェ椋忘年寄席。

いったいどんなことになりますやら。

なにしろ六畳間に十三人のお客さんが入るのですから、……たぶん暖かいだろうととは思います!

高座は、私の欅のオリジナルの仕事机をひと目みた鹿の子さんが「これに乗っかっていいですか?!」とおっしゃったので、決まり!

めくりも手作りしましたよー!


恐縮ですが、写真はうちのスタッフです。

2008年12月22日月曜日

木の葉


カフェ椋の初めての個展ryujinは「あら? なんかやってるの?」というさりげない感じで終わりましたが、若葉町界隈の住人の方と、ちょっぴり接点ができたことが大きな収穫でした。

この絵は、天野さんが鎌倉で個展を開いたとき、会場でスケッチしたもの。

展覧会は終わりましたが、まだ作品はそのまま置いておくことにしました。



2008年12月19日金曜日

冬の夜ばなし

16日火曜日、カフェ椋でのはじめてのイベント、「カフェ椋の囲炉裏端 冬の夜ばなし」をひらきました。
演目は、小泉八雲の「雪女」、「道成寺」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
「こわい話を」という私のリクエストに応えてくれたものです。
ストーリーテラーの八重幡典子さんは、若く美しい二児のお母さん。
その気魄も、度胸のよさも、まぎれもなくプロのエンターティナーです。
大人のためのストーリーテリングの定期的な活動をなさっておられ、その語りは非常に独創的。
鮮やかな色彩を感じるものです。
私はその夜のお客さんの反応をみて、「春の夜ばなし」もかならず実現させよう、と決心しました。
カフェ椋はオープンから一年たち、いよいよ「したかったこと」をひとつずつ実現させてゆくつもりです。
夜ばなしについては、こちらもご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/ai-voice/e/4f0924302171301404cb3aac9f8ab42b





2008年12月12日金曜日

龍神


椋の初めての展覧会 ryujin は、夫のウン十年来の友人であり、私のン十年来の友人でもある、天野珠美さんの水彩画を展示しています。
珠美さんのご本名は真由美さん。「NHK俳句」の連載企画・俳句カレンダーのデザインとイラストなども担当していますが、最近、とあるお寺の龍の天井画を手掛けました。

ほんとはもっと盛大に展示したいのですが、はじめてのことゆえ、あわてふためいているまま、今に至っています。それでも、ささやかながら、十三点の作品を展示しています。


























2008年11月24日月曜日

不思議なことに


オーディオはステレオと決まっている感がありますが、ある日、こんなスピーカーを見つけました。

モノラルです。

「ステレオである必要などない」と、制作者の方はきっぱり。

プレーヤーも安いのでいい、というアドバイスを受けて、今までのオーディオを一式撤収。

簡易チューナー付スピーカー一つ、CDウォークマン一つで音楽を聴いています。

今までよりもやわらかく豊かな音に驚いています。


このスピーカー、埼玉の「名栗の杜」で譲ってもらいました。この世にたった一つのスピーカーです。

憧れの素敵なギャラリーカフェです。

しばらく更新しないでいると




ブログの調子がものすごく悪くなってます。


毎回、パスワードを変更せよといってくるので、面倒くさい手順を踏んで変更するのですが!


近々、ブログを作り直そうかなーと思っていますが……。




カフェ椋はすっかり冬支度。


囲炉裏端でお餅を焼きながら店番しています。


花壇の山茶花も咲き始めて、その上をワタムシがふわふわと漂います。


お隣の庭には、ジョウビタキも飛来、滞在中。


ウグイスの笹鳴きも聞かれます。




来月、カフェ椋はイベントを予定しています。


向こう見ずにも、只今活躍中のストーリーテラー・八重幡典子さんと、落語家の春風亭鹿の子さんをお迎えします。


また、友人の画家・天野珠美さんの展覧会も開催します。


どうぞ遊びに来て下さい。




ご案内




天野珠美ryujin展Ⅱ 12/2(火)~21日(日)13:00~19:00
                       ☆月曜日はお休みします。土日は20:00まで
    画家 天野さんの個展
    水彩・墨絵・デッサンの展示を手作りの灯りが演出します。
    カフェも営業

カフェ椋の囲炉裏端/冬の夜ばなし 12/16(火)午後6:00~ 
ストーリーテラー・八重幡典子さんの語り
「雪女」ほか
会費2000円 飲み物(珈琲・ハーブティーなど)・菓子・焼餅付!
http://blog.goo.ne.jp/ai-voice

カフェ椋の囲炉裏端/忘年寄席 12/27(土)午後6:00~ 
    春風亭鹿の子さんによる落語
  会費2000円 飲み物(珈琲・ハーブティーなど)・菓子・焼餅付!
    http://www.rak1.jp/one/user/banbiechan/

☆「夜ばなし」と「忘年寄席」は、定員13名様につき予約制です。
   042-534-0443 カフェ椋
(FAXが確実です。ご用件、お名前、FAX番号お知らせ下さい。折り返し確認のお返事を致します。地図の必要な方にはお送りいたします。)


2008年10月26日日曜日

いつのまにかカフェ椋はこんなことに


毎日灰をならして過ごしています。


2008年9月28日日曜日

大変身



トンボ玉の大変身。


たった一個のトンボ玉なのにねえ!


いや、一個を上手に生かしているのです。





Sさま、さっそく胸にさげて訪ねてきてくださってありがとうございました。
とてもお似合いでした。

秋の一日


昨日は職場の若い友人がお友達を誘ってきてくれて、一緒に吟行しました。

銀木犀の香る小平の都立薬用植物園で待ち合わせ、薬草や毒草を見学。

小さな植物園なのに、なかなかどうして見るべきものが多いのです。

どの花にもさまざまな虫が訪れて、雑木林にはキノコもにょきにょき。

多彩な作品が出て、心ときめく一日でした。
Mさん、お友達のみなさん、どうもありがとう!





2008年9月25日木曜日

サス・トーマス


なんとかしなくっちゃ、手をつけなければ、終わるわけのない仕事。

と、思ってるのですが、むなしく時はすぎてゆきます。

助走が必要なのかも。


この時計サス・トーマスとかいう、アメリカ製。ガラスに花と蝶の絵が描いてあります。

捩子を巻いてみると、ちゃんと動きました。いや、それどころか、時間も正確。明治時代に輸入されたもの聞きましたが、たぶん大事に使われていたのでしょう。

ひとつだけ気になるのは、ボンボン鳴る音の間隔が、やけに速い!

2008年9月22日月曜日

夜長


気合い入れて〆切の何ヶ月も過ぎた原稿書かなきゃと思うのですが、すぐこんなことに。

あー、だめだこりゃ。

カネタタキ、エンマコオロギ、ツヅレサセ、…虫の闇とはなりにけり

2008年9月21日日曜日

ブロンズ


なんの鳥?

私ならわかるかと思ったそうな。


これはね、きっと、みそさざいだよ。漢字で書くと三十三才。

春先に渓流で囀る。短い尾を振り上げて、大きな美声で。

で、この葉っぱはたぶん、水芭蕉だな。

そう返事してからよく見ると、ほんとにそんな気がしてきた。

真面目につくってあると思う。

波千鳥


これは、信州のとある骨董屋さんで埃をかぶっていた品物。

ちどりが可愛い……けど、なんで波がこうなってるの?


竹製で、彫りが男性的。銅壺が入っています。

そばちょこ


幕末、なんてきくと、ぴっくりしてしまうのですが。

絵柄が単純なほど古いとも……。

どんな髪型の、どんな格好をした人が使ったんでしょうか。

トンボ玉


骨董カフェ椋の目玉商品。

一個から販売しています。

桐火鉢



骨董の知識などまったくありませんが、市場の競りに参加してきました。

前に見学したことがあるので、なんとかなるかなと思ったのですが、なんと、いきなり買うつもりのないものを競り落としてしまい、茫然。

なぜなのか、いまだに不可解なのですが!


買ったのは桐の火鉢。しかもなぜか二個セット!

漆塗りで菊と萩の蒔絵。螺鈿がほどこしてありますが、だいぶ剥落しています。大正時代かなあ、というのですが、詳しくはわかりません。

「どうすんのよ、これ!」とあきれていた相棒が、さっそくこんなふうに使って見せてくれました。

どうかしら!?

私はすっかり気に入ってしまったんですけど。

ちなみに、買ってきた日、相棒は、夢に女の人がたくさん出てきて、取り囲まれた!と喜んでいました。もしや、遊郭の……と想像をたくましくしている私です。



2008年9月15日月曜日

アンティック・カフェ椋オープン☆


長いこと更新しませんでしたが、いつのまにか椋は骨董屋さんを始めてしまいました。

お気軽に遊びに来て下さいな。

ーー珈琲屋もやってますので!

営業は土・日・祭日、お昼から夜8時まで。


2008年7月20日日曜日

なんとなく骨董屋


なんと、また一か月もさぼっていました。

カフェ椋、土・日・祭日は、ちゃんと営業しています。骨董も少しですが、展示しています。つまり明日もやってます。
写真は新作のあかり。染め物の型紙を使用。


~☆今月の26日(土)はお休みいたします。

2008年6月19日木曜日

田螢



椋の会吟行地の国立市矢川にホタルが。


先週見たのは、目をこらさないと見えないほど、まだ淡くて小さな小さな雫のようなホタルでした。


矢川緑地のあたりから湧いて、わが母校、国立第六小学校の校庭の一画を通り、谷保の田んぼや梨畑の間を流れる矢川。


おそらく一度絶えたものを、養殖して川に戻したのでしょう。





聞くところによると、ホタルを見ることの出来る期間は思ったよりずっと短くて十日から二週間ほどのようです。今週がピークなのではないでしょうか。
写真は矢川緑地のシモツケソウ。

早朝のお客さん


猫の水を取り換えようとしたらゴキブリが浮いてる!

……と思ったらナント、クワガタでした。

体長3センチくらいのオス。すくい上げると体を反らせて怒ること。

二階の窓から隣家の柿の木に逃がそうとするのですが、葉っぱの上に下ろそうとすると、じりじりあとずさりして、手首の方へ。脚の力の勁いこと!

髪ぼうぼうの寝ぼけ眼のまま、しばしクワガタ騒動。でもなつかしい感触でした。


農家の庭や玉川上水の緑道には昆虫たちがたくさんいるようです。
写真はあげは蝶。




2008年6月15日日曜日

最近のたのしみ


カメラを持って山の方へいく、というのが今までの休日の過ごし方でしたが、最近はちょっと新しい楽しみ方をしています。

録音機を持って行くのです。

携帯電話よりもっと小さいレコーダーで、もともとは取材の仕事で使うために買いました。

これに鳥の声を吹き込むのです。

6月は野鳥がよく鳴く時期。

オオルリやキビタキ、カッコウやホトトギス。

姿を見るのは難しいけれど、声なら聞き分けられる。

声が聞き分けられるようになると、山道を歩く楽しみがぐーんと増します。


ときどきカエルの声なんかも入れてみたりしてます。

いつかカフェ椋でオリジナルの鳥の声のメドレーを流すのが夢。

2008年6月14日土曜日

このごろの椋その③


ススキが生い茂って、いつしか看板が見えなくなってました。

で、これ、新しい看板です。

このごろの椋その②


相棒がカフェ椋で、骨董屋さんを始めるといっています。

もうじき許可が下りる予定。

このごろの椋


「もう、やってないのでは」というお声をきいて、久々に更新します。


今日はカフェの二階で、3回目の小雀(こがら)の会をひらきました。俳句ビギナーの会です。

玉川上水まで、手帖をもってぶらぶら散策しました。前回の雨も素敵でしたが、今日は梅雨晴れの天候にめぐまれました。上水のグリーンベルトはすっかり緑が濃くなっていました。えごの青い実や、いぼたの花に出逢い、虫たちとすれ違い、青葉を吹きぬける風音をきいてきました。

散策から帰ると、西瓜とトウモロコシのおやつ。……ありゃ、どっちも秋の季語でしたね。ゴメンナサイ!


2008年5月17日土曜日

お休みのお知らせ




明日18日日曜日は急用のためお休みいたしますm(_ _)m


本日土曜日はオープンです。


2008年5月10日土曜日

小雀


今日は、小雀(こがら)の会の日。

小雀とは四十雀や日雀、山雀の仲間で、その中でもいちばん小さい(小柄!)な野鳥です。

身体は小さいけれど、勇敢というか、怖いもの知らずで、ハイカーから食べ物を貰うのも得意。

木の実などを手に乗せて待っていると次々に飛んできます。

その大胆さにあやかろうという気持ちでつけたビギナーのための句会。

先月、その一回目を開きました。

玉川上水まで片道五分の散歩コースを一時間かけてまわり、途中の公園では自己紹介をし合い、藤の花や山吹の花を見てきました。小雀はこのあたりにはいませんが、四十雀のさえずりに心ゆくまで耳を傾けました。

お菓子を食べたり、珈琲を飲んだりしながらの気楽な会ですが、これでも立派な吟行句会です。

第二回目の今日は雨。みなさんちゃんと出て来られるでしょうか?


2008年4月29日火曜日

パートⅡ





カフェ椋では、「海雀の会」という俳句の勉強会をはじめました。

勉強会とはいっても、内容はたーんじゅん!

ただ、ひたすら俳句や随筆などを音読する会なのです。

海雀は小型の水鳥の名前でもあり、箱河豚のことでもあります。



---かわいいでしょ。



この会が案外好評で、カフェ椋の定員を超えましたので、パートⅡを始めようかと思っています。

試みの第一回目は5月11日日曜日、午後一時から四時頃まで。最後にミニ句会あり。(希望者のみ)

定員八名、テキストはこちらで用意します。

費用は2000円、お茶、お菓子つき。

(お弁当希望のかたは、プラス1000円。12:30までにお越しを)

パートⅠは石田波郷の句集を読んでいますが、パートⅡでは、古典に挑戦です。

二回目以降は、未定ですが、第2日曜日が候補日です。

お申し込みは042-534-0443 カフェ椋までFAXで。

FAX番号お忘れなく。メールアドレスのあるかたは書き添えておいてください。
























2008年4月26日土曜日

お休みのお知らせ


カフェ椋は4月27日、5月3日お休みいたします。

どうぞよろしく。



2008年4月21日月曜日

最近こんな感じ


このところ、メジロのさえずりで目を覚まします。

そのあと、ヒヨドリやスズメが、

やがてムクドリが鳴き始め、

新聞配達のバイクの音が聞こえ出すと、

ああ起きなくっちゃ!

春の朝はねむたいですねー!
で、ブログもさぼりがちです。

2008年4月20日日曜日

花ざかり





カフェ椋の水車の中に奥多摩でもらってきた苔を入れておいたら、いつの間にか、コマンネングサ(?)とクレソンとコガネネコノメソウ(?)が咲いておりました。



こゆきのサンルームの上にも苔をのせてあって、山葵が咲いています。



苔の中にはいろんな種が入っているのですね。











2008年4月4日金曜日

あしからず


これ、我が家のサンルーム。

ただし猫専用。

あしからず。

春風


先週、熊本のとある会に出席してきました。

そのとき「山頭火の句を見て俳句が好きになった」というお話しをしましたら、支部長さんが「それでは大山澄太が山頭火の句を書いた書を差し上げます」とおっしゃったのです。

うかつにも冗談だと思いこんでいましたら、早々と送られてきました。

同居人に「額をつくって」とお願いすると、これもまた間髪をいれずにつくってくれました。
春風の鉢の子一つ 山頭火

ほんとに春風みたいな書です。

ぜひ見に来てください。

2008年3月22日土曜日

新しい灯り


この灯りには、篝火という名前をつけました。

椋の夜桜


カフェ椋では、一足早く夜桜(?)を楽しみました。知人が持ってきてくれた桜の枝を生けておいたら、あれよあれよと咲いてしまいました。
どうやらソメイヨシノではなく彼岸桜の一種のようですが、道路整備で払われた枝なのだそうです。
知人はそれをトラックいっぱいもらってきました。

2008年3月7日金曜日

新しい遊び方


相棒は最近こんなことをして遊んでいます。剪定で廃棄された梅の枝を使った寄せ植え。盆栽用の梅は青梅の吉野梅郷のJAで仕入れました。室内ではあっというまに開き、はらはらと苔に散ってしまいました。

営み


お隣との境のブロック塀に蜜柑を置いておくと、メジロのジローがやってきて、夢中で汁を吸っています。その姿が愛らしくて毎日蜜柑をあげていたら、いつしか鵯に見つかってしまい、執拗に見張っているようになりました。ジローは追いまくられて来なくなってしまいました。鵯の蜜柑の食べ方は見事です。くり抜いたようにからっぽになります。
それにしても人間の思惑なんて自然の生きものたちの厳しい営みの中では、まったく浅はかとしかいいようがないですね。

2008年2月21日木曜日

あかり


カフェ椋の手作りの灯り。
奥多摩の流木と、手漉きの和紙でつくられています。
この灯りは名付けて「斑雪(はだれゆき)」

カフェ椋では4月に手作り灯りの展覧会をする予定。

椋の常連さん


白いアイシャドウがトレードマークの椋の常連さん。毎日眺め暮しています。

2008年2月20日水曜日

句会のお知らせ


「小雀(こがら)の会」新設のお知らせ

カフェ椋で句会をはじめます。
俳句を作るのははじめて、また、つくったことはあっても句会ははじめてという方もご参加いただけるように、季語の話、また、近所へのミニ吟行など、楽しみながら俳句に親しめるような会にしたいと思います。
どなたでもご参加いただけます。

4月より毎月一回。
第2土曜日、午後1時より3時頃まで
立川市若葉町・カフェ椋において
会費2000円 飲み物、お菓子付き
ノート、筆記具、あれば歳時記、辞書をご用意下さい。(なくても大丈夫です。)

お申し込みはFAXで、メールアドレスをお書き添え下さい。
折り返し確認のメールを入れます。
定員八人ほどの小さな句会です。
カフェ椋のアクセスはこのブログでお確かめ下さい。

042-534-0443 椋の会 石田郷子

2008年2月11日月曜日


あたたかい一日でした!
朝、ぽんかんを一つ切って竹の箸に挿し、垣根にしばっておいたら、来るわ来るわ! 美しいメジロたち。
一日眺めて暮していました。
すっかり見とれてしまった相棒は、食べようとしていたお昼の海鮮弁当をそっくり床に落っことしてしまいましたが……。

作業中のため散らかり放題だった椋の二階を覗きにきてくださったLさま、お友達のみなさま。夕方までかかってこんな灯りが出来上がりましたよ。
また遊びに来て下さいな。

2008年2月10日日曜日

こゆきも歓迎します



そういえば、椋の二階がこんな感じになりました。
七、八人なら楽に句会出来ますよ~。

お昼のお弁当もご用意できます。
お気軽にご相談下さいませ。ただし、猫の苦手な方は先にそのむねお伝え下さいな。
042-534-0443

あ、ちなみに、私は「椋」という俳句の会の代表をつとめています。
椋の句会もたまにはここで開くつもりです。
椋の会のブログもありますので、ご覧下さい。

http://muku-haikukai.blogspot.com/

雪の椋



格子戸越しの雪景色と、お隣の庭の借景。
底冷えのする一日でしたが、こんな日の椋は居心地がいいです。

さかんに降り出した午後、コンニチハーとお客さん。
こんな日に椋を探して訪ねてきてくださるなんて、感激。
K子さま、ありがとうございました!
私しか話し相手がいなくてごめんなさい。

2008年2月3日日曜日

ウェイクアップコール


節分。思わぬ雪景色にびっくりした朝でした。

こんな日でもお客さんはくるのかしらん??


明日4日の夜10時からNHKスペシャルで、知人の制作した番組が放送されます。

宇宙船でのウェイクアップコールにまつわる話。昨年のオンエアで、宇宙船から見た地球に感動しました。そのリメイク版のようです。

偶然宇宙から見た9.11についてのエピソードのくだりは、私の携わっている俳句の世界とも相通ずる何かがあるように感じました。

興味のある方、ぜひご覧下さいな。

2008年1月28日月曜日

椋の二階


ああ、なんと寒いこと。さすがに寒中。朝はせっかくの早起きも、一時間くらいはぶるぶる震えながら熱いものをすすってみたり、体を動かしてみたりして、ウォーミングアップです。

窓を見てもただ自分の部屋の中が映っているだけ。お隣の庭に小鳥たちがやってくるころ、やーっと部屋も暖かくなってきます。

「この原稿を書くまでは!」「このゲラを見終わるまでは!」と我慢してブログを更新しないうちに、カフェ椋にはいろんなお客さんが遊びに来てくれました。ありがとうございます。


カフェ椋の二階が、もうじき句会ルームになります。まだ写真はアップできませんが。

私自身もここであたらしい句会などスタートするつもりですが、貸切もする予定です。

どうぞよろしく。


2008年1月21日月曜日

カフェ椋へのアクセス


カフェ椋へ遠くからお越し下さるお客さまが多いようですので、あらためてお知らせします。


☆電車でお越しの方は

JR立川駅からダイアモンドシティ行き、久米川行き、南街行き、東村山駅行きの西武バスで、「砂川九番」下車 進行方向ガソリンスタンドの角を右に入った路地 徒歩二、三分

西武・東大和市駅から、立川行きバス「虹ヶ丘ハイツ」下車 少し戻ってガソリンスタンドを右 徒歩一分足らず


☆車でお越しの方は、駐車場が一台分あります。

どうぞご利用下さい。

椋の住所は

立川市若葉町4-7-5
電話は042-534-0443です。




2008年1月16日水曜日

憧れの


きのう届いたいちまいの葉書。

先日カフェ椋を借り切って句会を開いてくださった会のメンバーのお一人、Hさんからのお礼状でした。ありがとうございました! 

(詩人らしい素敵な文面にうっとりです。ここに引用したいけど私信なので我慢します。)

この会は私の両親が親しくさせていただいていたAさんの指導する会です。ことにうちの父はいつも「Aちゃん、Aちゃん」と呼んで実の娘より可愛がって(!!)いました。たぶん純粋なファンでもあったでしょう。

私にとっても俳句を始めたときから憧れの人。それこそ雲の上の人のように思っていましたから、父の句会ではじめてお会いできたときには天にも昇るような気持ちでした。そのときの印象は、〈妖精〉。いまでもその印象は変わりません。

それにしても父が元気だった頃……あのころがなつかしい!

あのころの俳句の作り方といえば、そこにあるのに見えない何かを必死で見ようと目を凝らしていると、どこか体の中でもう一つの目が開くような感じで、言葉がすっと胸に落ちてくるのです。作品の出来あしはともかく、愛着のある句はその「必死」から得たもの。

うーん、あのころの私もなつかしい……。 どこへ行ったんだい、おーい?!